食べ物の話をチョット中断してニューヨーク観光旅行の顛末を報告します。



これだけ長く海外で仕事をしていながらNYに行ったのは初めてでした。田舎者が東京

へ出ていった感じです。思い描いていたイメージとはちと異なりました。

今回は家内の友人夫婦が我が家を訪ねて来て、その通訳・運転手・観光案内役を仰せ

つかったものです。

例によって超多忙な毎日ですので、NYの観光案内はDetroitからの飛行機の乗って初

めて読み始めました。飛行時間は一時間です。実際読めたのは30分位でした。全く

小生に頼り切っていますので大変です。FlightとHotelは日本人の旅行社に家内が事

前に予約していましたので助かりました。ここでも日本人向けに日本語のインフラが

整っています。大きな商売にはなりませんが、英語が苦手な我々には助かり、ニッチ

な商売として生きていけています。旅行社の他に引っ越し・パーマ・銀行・医者・歯

医者・本屋・小さなスーパーマーケット等々日常の生活に必要なものはたいてい有り

ます。



1.道路事情

NYの地図をみると道路が碁盤の目のようになっていて分かりやすい感じです。丁度、

京都の道の様です。ところが実際の大きさの検討がつかずどうしたものかと。

Detroitでもやはり碁盤目の道路ですが一区画は一マイルで1.6kmです。これはとても

歩ける距離ではありません。地下鉄は怖いと聞いているし、タクシーは有るとは聞い

ていたけど距離が遠いとバカ高いし、いざとなればレンタカーかと腹をくくりました。



空港からは弊社のNY店が予約してくれていたリムジン(勿論、支払いは個人で)で

Hotelまで。ここまでは何の問題もなし。ホテルでまずはショッピング情報を仕入れ

、距離を聞くと数分とか。歩いてです。今までのアメリカ生活で次の通りへ歩いて行

くなど考えられず再確認しました。そういえばHotelへ来る途中、市内にはいると曲

がり角が多くあった。それらがすべてstreetとかavenueとか言われている物であった

のだ。Detroitでは一マイルごとにある大きな通りの間の小さな通りは住宅街に入り

込み日本の城下町の様な迷路のようになっているので決して興味本位では入り込まな

いようにしているのでイメージが湧かなかったのです。

泊まったHotelは6番外とブロードウエイとの間、54丁目に有るHiltonでした。こ

こから5番街まではほんの数分。この五番街にショッピングするところがたくさんあ

って、着いた日の午後半日は歩き回って買い物を済ませました。

大まかに言うと南北に走っているavenue間は2分、東西に走っているstreet間は1分

で歩けます。



ただし、交通マナーは最低です。歩行者は信号を守らないし、先を争って横断歩道を

渡るし、車は車線を守らず割り込みは当たり前、駐車違反もそこら中。事故を一度も

見なかったのが不思議なくらいです。歩行者・運転者は’阿吽の呼吸’生きているの

でしょう。この呼吸と言うかタイミングが分からないと事故に遭うと言うことです。

これはバンコクでもジャカルタでもイスタンブールでも言われています。でもNYはた

ぶん世界で一番マナーの悪い都市の部類に入るでしょう。



命は自分で守りましょう。



2.自由の女神

お上りさんですからこれを逃すわけには行きません。NYの南の端っこからフェリーで

行けるのですが今回は日本語ツアーに頼りました。父親が勤めていたのでJTBを選び

自由の女神観光半日ツアーに申し込みました。

ただ、NYの南半分(54丁目のホテルから最南端までバスで連れていってくれる)の

バスの中からの観光でエンパイアステートビルの横を通るだけで中華街に行き、そこ

で遅い昼飯を食べ、株で有名なWall街を横切りフェリー乗り場に着きました。フェリ

ーは行きは20分位、女神に着く前にゆっくりと走り写真が撮れます。島に着くと自

由時間は30分だけ。女神の周りをゆっくりと歩き写真を撮るだけでおしまい。でも

これで充分。帰りは50分位かかります。これは昔、税関の有ったエリス島に立ち寄

るからです。



フランスからの寄贈で有ることはご存じでしょうが、パリのエッフェル塔を建てたエ

ッフェルの高層建築技術が無ければ小さな自由の女神で終わっていたとのことです。

この高層建築技術もパリでは花開かず、このNYであのキングコングも登ったエンパイ

アステートビルを代表に充分活用された様です。



3.メトロポリタン博物館

a)セントペテルスブルグのエルミタージュ、b)ロンドンの大英博物館、c)パリのル

ーブルが三大博物館・美術館として欧州では知られています。(その他ベルリン・ウ

イーン・マドリッドも結構大きな物で大変楽しめます。)アメリカではこれにメトロ

ポリタンを加え4大博物館と言っています。欧州はアメリカの博物館を無視していま

す。後でもこれに関した事を述べますが面白いことです。欧州から見ると新興のアメ

リカは仲間に加えたくないところが感情的に有るようです。



ここには一日目は2時間、二日目は7時間といましたが結局全部は見られずでした。

ここはほとんどが寄付で揃えられた物だそうで、アメリカの大金持ちは寄付をしない

と認められず、これが文化遺産を残すのに良い方向に回ってるそうです。競合同士が

寄付の競争をすることも有るそうで面白いですね。



絵画では現代の抽象画は全く理解できずにほとんど素通りでした。古いところでは1

6世紀くらいからの宗教画も多くあり、レンブラントも圧巻でした。でもやはり美術

の時間に習った印象派あたりがfamiliaです。メネ、ドガ、セザンヌ、コロー、ルノ

アール、スーラ、ゴーギャン等々。やはり実物は迫力が有ります。そういえばフェル

メールが3点有りました。フェルメールと見間違えたうまい光の使い方の絵も有りま

した。ゴッホやピカソもそこそこ数が揃っています。クリムトは1点しか有りません

でした。これはやはりウイーンが良く揃っています。



家内は陶磁器に興味を持っており、時代別にうまく列べられた中国陶器類や古伊万里

、さらには18世紀以降の欧州陶器を丹念に見て回りました。揃えている物が違い、

やはり寄付が出来るアメリカの金持ちは大金持ちで有ることを再認識しました。



日本コーナーもあり縄文・弥生の陶器類からどでかい銅鐸等の本物を初めて海外で見

ました。また、光琳のショウブ(Irisと訳していました)絵の屏風は圧巻でした。オ

ランジェリー美術館にあるモネの睡蓮に匹敵するか、力強さでは光琳の勝ちでしょう

。池大雅や狩野派の絵も日本ではまだ見ていませんがここで初めて目にしました。



写真とは違って本物は良いですね。良い経験をしました。冥土のみやげには充分なり

ます。



4.ブロードウエイのミュージカル

お上りさんですからNYでこれも逃すわけには行きません。

タイムズスクエアは46丁目でしたか。ホテルは54丁目ですので歩いて8分です。

信号が有りますので約10分でしょうか。ここで当日券を40−50%引きで売って

います。今回はCatsとMiss Sigonとを見ました。料金はそれぞれ40と45ドルです

。夜の8時から10時半までです。Catsは51丁目、Miss Sigonは53丁目でホテル

から歩いて行けます。その他歩いていける範囲で15−20くらい同時にミュージカ

ルが上演されています。



迫力はCatsの方が有ります。舞台は狭いですがその分客席まで使って十分な動きが有

ります。歌の内容は全く分かりませんでしたが楽しめました。

Miss Sigonはスジはしっかり判るのですが迫力という面では劣ります。家内を含め周

囲の女性は最後には泣いていましたが。



ちょっと驚いたのは、上演の途中でも観客を入れるのです。中の席ですと端の人は立

ち上がって入れてやらねばならず他人への迷惑になりますし、役者に対しても失礼で

す。

また、観劇中に物を食べるのです。劇場が食べ物を売っているので、中休みに買って

来れるのです。

以上の様なことは欧州では決して有りませんでした。遅れてくる人は中休みまで決し

て入れませんし。中で物を食べるなんて。

その上、子供は連れてくるし、T−シャツ・半ズボンで見に来るし。劇場だけではな

く観客の態度も今ひとつです。これが欧州人がアメリカ人を田舎物とバカにする一つ

の理由である事がはっきり判りました。



欧州にいたときには何故バカにするのか良くは判りませんでしたが、アメリカに来て

彼らの普段の生活も見ているとなるほど田舎物と思います。人は明るくて接しやすい

のですが。

他人に迷惑をかけていないか、不快感を与えていないかを常に考えられれば良いと思

うのですが、周りがみんなそうで有ればそれが常識になるのでしょうか。



我々日本人も決してほめられた物ではなく、一番悪いのはガキの教育が全く出来てい

ない事で、どこでもお構いなく騒ぎたてます。このガキの教育をすべき親を教育せね

ばならなかったのは我々の世代ですので我々にも責任は有ります。



次はまた食い物の話に戻ります