レポートの間隔がチョットあいてしまいました。

先ほどまで本社の重役が来ていて打ち合わせのために本社のあるテキサスのHouston

へ出かけておりました。

この打ち合わせの準備が通常の業務に乗っかりましたので暇がとれませんでした。

よく働く重役ですのでこちらも大変です。



まず、短足の補足です。

機内誌で足置きを通信販売しているのを知りました。コの字がうつ伏せになった形で、

持ち運びのために両足を折り畳むことが出来るようになっています。銭湯(懐かしい)

のイスを小さくした感じです。これがプラスチックで出来ていて軽そうですが、

価格がなんと$30で約3500円位です。百円均一で買える様な代物です。

(アメリカでは一ドル均一の店が有ります)やはり短足をバカにしています。その上

タイトルが'for people with SHORT LEGS'と短足の部分を大文字で書いているのです。

でも、困っている人がいるところに商売のネタが転がっていますね。



今回のタイトルは食べ物その1

内容は食の比較文化論です。



食べ物に付いては話の内容は’アメリカでは何でも大きいと’想像出来ると思います。

その話を素直にするのでは面白くないのでアメリカに限らず今までの経験で面白そ

うな物を選んでレポートしてみます。何回かに分けて書くようになると思います。



小生は短い人生に色々と楽しみたいと思う方で、食べ物も冒険をします。半分くらい

はうまい物に当たります。ゲテ物も結構いけます。ただし、残りの半分はうまい物に

当たらないと言うことですから....それに時には食中たりもしますし。.

イギリスでコンサルタントを使っていまして彼とは良く一緒に旅行をしたのですが、

彼は小生と全く逆で、短い人生に失敗は許されないと、食い物はうまいと判っている

物しか食べませんでした。幸いほとんどのレストランはメニューを見ても中身の判ら

ない物(言葉が判らないから)が多く小生のチャレンジには事欠きませんでした。



小生の様に半分の確率にかけるのではなく失敗を避ける彼の方が人生は正解のようで、

大手の化学会社を50歳で早期退職し、奥さんも旅行会社で重役をしており、彼の

退職年金(会社から出る物だけで退職時の給料の80%!!!)や貯めていた株の値

上がり等でスペインの太陽海岸Costa del Solに別荘を持ち、年に何回か海外旅行を

し、たまの刺激を求めて弊社のコンサルタントをしています。 小生は既に50歳で

すが買い物好きの家内と家のローンを抱えて早期退職なんて夢でしか有りません。



1.脳味噌

中国人は4つ足なら机以外は何でも食べると言います。まさにそう思います。4つ足

のみならず足のない物から足の多い物まで食べますので、そのあたりから始めてみま

す。これはシンガポール駐在時代の経験からの話が主体になります。



この脳味噌も中国人の好みの一つです。生きた猿の頭を開けて、テーブルの真ん中に

開けた穴からその頭を出し、下を固定して脳味噌をスプーンですくって食べるそうで

す。さすがにこれはトライをしませんでした。そこまで残酷にはなれません。

ただ豚の脳味噌はよく食べました。寿司屋で出てくる大きな湯飲みよりは少し小さめ

の器に脳味噌を入れそれをスープの具にするのです。ショウガ味のクリアスープです

から形はそのまま見えます。冷房で冷えた体を温めるには最高のスープです。スープ

を飲んだ後は脳味噌をやはりスプーンで食べます。イタリア料理のデザートに出てく

る固めのプリンの感じです。勿論、甘くは有りません。あるいは湯豆腐にショウガ味

がしみ込んだ感じかな。以上はシンガポールでの話。 



この湯豆腐の元がインドネシアでは天ぷらになっているのです。1cmくらいの厚さに

輪切りにした脳味噌を天ぷらにしています。まさに見かけは日本の天ぷらです。醤油

味で食べると結構いけます。(海外旅行に醤油は必携です。昔は。今はkikko-manが

割と普及していますが小袋をお持ちになることを勧めます。たくあんや梅干しも)イ

ンドネシアの田舎では給仕がおかずを手押し車でもって来ているだけ取ってその分お

金を払うシステムが有りました。あー、これは中華料理の点心と一緒でした。ただ、

中華と違って中身の判らない物が多く楽しめました。



この脳味噌の天ぷらがイタリアにも有りました。ミラノへ出張したときに超ローカル

のイタリア飯屋に行きましたら有ったのです。懐かしい天ぷらが。ただし、原料は豚

ではなく羊でした。味は全く一緒と言うか区別が付きませんでした。



2.セミ

あの夏になるとうるさく鳴く蝉です。中国人はこれを唐揚げにして食するのだそうで

す。ただし、中まで火を通すと固くなってうまくないそうで、ミディアムレア程度が

最高だそうです。幸い小生は食する機会が有りませんでしたが、シンガポール当時の

部長は食べなければ商売が進まず涙と一緒に食べたそうです。



3.赤貝のちっこいやつ

名前は覚えていませんが赤貝を小さくした感じの貝が有ります。台湾料理でやはりミ

ディアムレアで食べます。これは腹痛を覚悟すれば味は結構良い物でした。活きがよ

ければ生でも食える物ですから.....でも南洋でしたよね。



4.モヤシ

シンガポールでもモヤシを食べます。普通に売っているのは大きな袋に入って50セ

ント位。普通でないのは何かというと頭としっぽとを取り除いて有るのです。これも

手間と時間のかかる仕事ですが普通でないモヤシは旨いです。値段も倍くらいだった

と思いますが日本ではとても考えられない位に安い物でした。八百屋の店番をしなが

ら頭としっぽとを取って人件費を節約しつつ付加価値を上げているのです。

フカヒレとか焼きそばと一緒に食すると味を邪魔する頭としっぽが無く歯触りの違い

を楽しめます。



5.フカヒレの姿煮

シンガポールでは日本では考えられない位の値段、15−20ドル位で食べられるの

です。材料の乾燥フカヒレは日本からも輸出されているのですが。物の値段は市場が

決めるのです、コストではなく。

このときには折角ですから普通でないモヤシは取り除いてそのものだけを食べます。

フカヒレだけをガバッと口一杯に頬ばり、リッチになった気分を味わいます。



6.エビ味 --- サソリの唐揚げとバッタの炭焼き

北京で食べました。その辺の砂漠に近いところにいくらでもいるそうです。サソリの

毒はタンパク質なので高温にすると変性して無毒になります。と言うことを信じて食

べました。小エビの唐揚げみたいな感じですがカリッとしていなくフニャフニャで旨

くありませんでした。当時はバブル期で銀座のバーでは一匹が千円すると言われて一

万円分くらい食べた記憶があります。



バンコックの屋台ではバッタの炭焼きを売っていました。味はエビみたいだとのこと

でした。大きさはさすがに南国で親指の太さで10cmくらい有ったでしょうか。これは

有名な渋滞に巻き込まれ屋台のすぐソバで数分停まった時の話しです。幸い食べずに

済みました。



7.熊の手のひら

右手が旨いと言われています。右手で蜂蜜をなめるので密の味がしみ込むのだそうで

す。これもたしか北京だったと思います。(昼間は仕事をちゃんとした上です。下手

物を食べに行っていたわけではありません。と言い訳をしておきます。)手の形がで

てくるわけではなく刻んだ肉の煮込みでしたので手のひらだったか、それも右手だっ

たのか確かめようが有りませんでしたが、釘みたいな毛が付いて来ましたので熊で有

ったことは間違いないようです。旨くありませんでした。



8.アヒルのベロ

アヒルの舌を食べるのです。それも皿に山盛りになったベロを。これは広州での話。

アヒルのベロの大きさをご存じですか。5mmx1.5cmで厚さは1mmくらい。小さな物で

す。それが皿に山盛り。客先訪問の途中の田舎の食堂に立ち寄った時の話です。ショ

ウガと砂糖と醤油とで煮付けて有りました。人件費の安い中国ならではの料理です。

こりこりして結構いけました。この一皿でおなかが一杯になる量でした。



9.アヒルのその他

またシンガポールに帰ってきました。北京ダックにするアヒルはボディーを使います。

クビから上と足とはホーカーセンターと言う屋台村(シンガポールの旅行案内書を

見て頂くとニュートンサーカスが有名なホーカーセンターとして必ず記されています

のでどんな物かご参照下さい)で現地人向けに売られています。これはぶつ切りにし

て甘辛く煮付けて有ります。一応クビから上と足とに分けたメニューとなっています。

ビールの肴になります。

ぶつ切りですからクチバシだけとか目玉の付いた頭の部分とかに当たる確率も大きい

です。これをしゃぶりながらビールを飲むのです。足の部分では水掻きが絶品と言う

かそこしか食べるところが有りません。スネにはほとんど肉は付いておらずしゃぶる

しか出来ませんから。



その意味では鶏の指の方がまだ肉が多く付いています。中華料理の点心に有りますで

しょう。



10.エイのひれ

日本ではエイのひれは乾燥されていて軽くあぶって食べます。ホーカーセンターでは

生のエイにたっぷりと唐辛子ペーストを塗って焼きます。これはまさにビールに最高

です。辛くてビールがないと口から火がでそうになります。

エイの煮付けもおいしいです。軟骨がこりこりして。新鮮な物を選ばないとこの手の

肴はすぐにアンモニア臭を発するようになりますので注意が必要です。





この調子で書いているとアメリカ飯に到達するにはもう一月くらいかかりそうです。

別に急ぐ物ではないので良いですよね。次回もまだ東南アジア編が続きます。