
別所君(大学の先生に君なんて言って良いのでしょうか)が読んでくれたみたいで、 うれしいですね。ご要望に有るような難しいことがレポート出来るようになるには時 間がかかりそうです。その時にはアメリカのバブルも終わっていますでしょう。 アメリカ人はみんな金持ちになった気でいます。バブル期の我々と同じ感じです。た だし、そうですから何せすごい。物が溢れています。これもいつか詳しくレポートし ます。 伊藤君、日本人のデブというのはこちらではデブの内に入りませんのでご安心を。食 い過ぎのアメリカサイズのデブの他に本当に尋常ではない太さの人たちがいるのです 。病的・遺伝的な物が有ると思うのでかわいそうです。 さて、本題の自動車です。 まずはGrand Chelokee これは小生が購入した車の名前です。日本ではRVに分類されると思います。4輪駆動 車で車高もあり、荷物室も大きくできています。 この車を選んだ理由は前にも書きましたが、仕事柄、小生のofficeの社員で色々なメ ーカーの車を持とうと言うことでした。実はその他にも理由が有ったのです。それは 1)車の部品をサンプルとして持ち運ぶことが多いので大きな荷室が必要。 これは役だっています。バンパーだろうとインパネだろうと難なく(時には難ありだ が何とか)積み込めます。客に説明するときには実物が一番。仕事に大いに役立って います。さすがにアメ車は大きい。 2)Detroitはカナダ国境の寒いところ。雪に閉じこめられると死ぬこともある。 現実に冬には何人かが死んでいます。同僚も危うく死ぬところを助けられた経験が有 るそうです。降るときには視界が利かなくなるくらい降りますし、そんなときは停ま ると雪に埋まります。でも走れませんので埋まるのです。幹線だとすぐに助けが来ま すがほとんどの客先は幹線沿いには有りません。 4輪駆動だと少しは雪道に強いし、床下車高が有るとその高さまでは雪が積もっても 走れる。昨冬、一夜で50cm位積もりました。一面の銀世界できれいでした。これで は乗用車は動けないのです。すぐに車体の下に雪がパックされ浮いた状態になってし まい車輪が空回りします。これでおしまい。その中を4駆は自由に走り回ったのです 。さすがにアメリカの4駆は強い。でも道と溝の境が判らず結局は走り慣れた道路の 真ん中と思われる所を走っただけですが。 小生、何時雪に閉じこめられても良いようにサーバイバルキットを積んでいます。毛 布・直径10cmのローソク(暖をとるため)・ロープ・チョコレート・水・クッキー・ ウオッシャー液それとシャベル。このシャベルで3台の乗用車を救い出しました。い つか書いた空港に5千人が閉じこめられた時です。こちらの出張は命がけです。4駆 は強い味方です。 ところがこの4駆は欠点だらけ。日本車の細やかさは有りません。 1.トラック こちらでは4駆はトラックに分類されるのです。まさにその通りで、100km/hで走行 中には音楽は聴けません。ノイズだけです。出張に長時間のドライブが多いのですが その退屈な時に聞けるのは音楽ではなくノイズなのです。 また、エンジンは4リッター有りますが出足の悪いこと。まさにトラックです。家内 の小さな車の方がよほど速い。 2.物入れ 驚く無かれ取扱説明書がどここにも入らない大きさなのです。コンソールやグローブ ボックスの設計者は取り説など考えなかった。 3.窓 そうそう、昨日窓が閉まらなくなりました。前方に大きな暗雲が有り、ポツポツ来始 めたときなので焦りました。 コンピューターのリセットをすれば直るかと思い、交差点の信号で停まった時にエン ジンを切って再度入れると閉まりました。ただし、今度はパワーウインドーがロック されずどうやっても動きます。 クライスラーの面目躍如です。 運転席の前のガラスが小さく外から見た目はカッコ良いのですが、信号で停まると信 号機が見えません。頭を低くして見上げねばならないのです。胴長の日本人、あるい は、体の固い人向きでは有りません。でかいアメリカ人はどうしているのか今度観察 してみます。 4.傷 内装がプラスティックのむき出しですので爪くらいで簡単に傷が付きます。女性の爪 の手入れには向きません。ただし、日本車の倍くらいある分厚いドアや内装でその中 に安全対策は十分出来る余裕が有ります。アメ車は安全です。乗っている分には。た だし、戦車のように重く大きい物も有りますから他の小さな車には危険です。 また、窓枠も分厚く、斜め前方の視界は大きく遮られます。 5.オートクルーズ こちらでは車が少ないのでオートクルーズは有効です。ところがきめ細かさに欠け急 加速する事が多いのです。この遅いトラックがオートクルーズの時には意に反して急 加速するのです。持ち主をバカにしているのか。 6.ガソリン ガロンあたり16マイル走ります。これはリッター6km位です。アメリカが世界の CO2の発生量の30%を担っているのが現れています。小生も貢献しています。 次に、FordのNavigator これは同僚が持っていますが小生のトラックよ二周りくらい大きなRVです。これは5 00万円位しますので出来は小生のトラックよりずっとましです。静かだし、スムー スだし。車輪がはずれると言うリコールが有ったことはお話ししましたね。 FordはこのRVのおかげでVolvoを買い取りました。今やVolvoはFordなのです。この RVを一台作ると100万円の利益が出るそうです。バブルのおかげで高い車も売れて いるアメリカならではです。これを作っている工場の工員の平均給料は年間1000 万円だそうです。この工場はストもなくうまく運営されているとか。人間は金です。 このNavigatorのコンパスが次の話題です。 アメリアの地図を虫眼鏡が顕微鏡で良く見てもらったら道路が東西南北に整然として いるのが判ると思います。特に小生のいるあたりは平野ですので目立ちます。これは 南北戦争の戦費を賄うために1マイル四方を単位として民間に払い下げ、その境目を 道路としたためと言われています。ですからコンパスが有れば少々主要道路からはず れても目的の方向には行けます。 高い車のコンパスが2回も壊れました。いずれもVIPがらみです。(VIPはvery interesting personの事だそうです、知ってました?)一回目は当社のVIPを乗せて FordのVIPに会いに行くときです。コンパスが思っているのと全く逆の方向を指して います。引き返しても同じ方向を指しています。Fordの新車の高級車でFordのVIPに 会いに行くのに。 次は我が社のVIPをOhioの空港へ迎えに行くときです。例の車内携帯電話に夢中で話 をしていたら知らない道に出ていました。MichiganからOhioですから南へ行けば良い のだからと田舎道をコンパスの南に従って走りました。知った道に出てやれやれでし たが時間には遅れて飯も食えずさんざんでした。 帰り道にふとコンパスを見ると南を指しています。南向きで壊れてくれていて良かっ た。 Navigatorの名前は返上すべき。 以上、アメ車です。やはり日本車が日本人向きです。